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ゴオオォォォォォォォル!!

※私信ですので、お時間のある方だけ。※

↓↓↓↓




アッシュはどう考えても
天使やお星様になるようなガラではないので、まゆみはずっと、
もっとヤツにしっくり来るコンセプトはないかと探していたのです。


まず思いついたのが「撤収」「はい、じゃあ撤収ー」

躍動感があっていいなと思ったのは、「脱走」「逃走」「疾走」

「脱藩」も考えたけど、ちょっと理念に燃えててカッコよすぎるので
そんなにキマッてなくて、もっと突然で迷惑な感じがいい!とわめいていたところに
アミーゴが考えてくれたのが「高飛び」
ルパンが「またな、とっつぁーん!」って言ってるイメージで。「やりおった!」みたいな。


でも、何よりまゆみ妹(24)が気に入ったのが「ゴール」
それは飽くまでも正当っぽくない類のもので、いきなり、横から背後から、
偶然とも必然ともつかぬ勢いで決まる「ゴオオォォォォォォォル!!」


なので、2007年6月6日、アッシュは最後までアッシュらしくゴールを決めました。
持病の癲癇ゆえの、苦渋の決断というやつです。
でもしつこいようですがゴールは決めたモン勝ちなんですよ。
ゴールしたヤツは勝つんですよ。


一瞬、スコットランドの山奥にでも放して
もののけ姫のように犬神様になってもらおうかとも考えましたが
アッシュは顔に似合わずさびしんぼうなので。
あえてイングランドvsエストニア戦のある今日、男らしく決めてきました。
アッシュのおかげで、試合が始まる前からイングランドは1-0リードです。
今夜はクラウチ・アッシュ・オーウェンのスリートップで。


アッシュ。本名アシュレ。一人称は「オレ」。
うっかり某漫画の主人公である殺し屋の名前をつけてしまったが
寝相からしてどうせただ者ではなかった。



小さい頃はボール遊びが好きだったのと、甘噛みがひどいくせに臆病だったせいで
ついたあだ名がアッシュ・ビビリー・ボールスキー・ガブリエル
毛も短くて、しっぽがいつまでもロープみたいで私はずいぶん心配した。
おなかの模様が独特で、「富士額」ならぬ「富士腹」と称されていたのもこの頃。




でも成長著しいことこの上なく、いつのまにか
中型犬の分際でボクサー用のハーネスを装着するはめに。
あっという間に座高は私と同じくらいになり、



寝そべると廊下の幅びちびち。



大人になってもボール好きは結局治らず、
ディスク遊びにはむしろ命をかけていた。



サッカーももちろん得意でポジションはたぶんストライカー(ヘディング専門)。



そしてファミリー行事には強制的に参加。クリスマスはもちろん、



節分には毎年背中にお面をつけて鬼役。
小さいとき、背中にお面をしょった姿がカメみたいでおかしくて
みんなで指をさして笑ったら、プライドが傷ついたのか
いじけてしまって、背を向けてうなだれてしまった。ごめん、でも本当にカメみたいだったんだ。



プライドが高いといえば物覚えが早くてすぐにトイレトレーニングが済んだけど、
子犬のとき一度だけ家の中でおもらししてしまったときは
自分に失望してガックリ凹んでしまい、お外に出された後も頑なに入室を拒否。
ママに「大丈夫だから!恥ずかしくないから!」と諭されて、ようやく頭を垂れて帰ってきた。


片目が青、片目が茶色で、見た目はちょっとおっかない。



でもこんな顔でも、嬉しいときはちゃんと笑う。



ボーダーらしく、「甘やかすとつけあがる、突き放すとグレる」性格だったけど、
しょせんは女三人のハーレムで育った甘えん坊の末っ子だ。



大好きなお散歩コースは、まゆみの高校につながる公園。



秋には、おしりにいっぱい草の実くっつけた。



2つのトレーニングクラスに行ったから、我が家ではヤツが最高学歴。
"wait"を教えたのは確かに私でも、「まだ」「ちょっと待って」「(私が)まだ食べてるでしょ」は
勝手に覚えた。家族で唯一の完璧なトライリンガルであるばかりか、圧倒的な語彙力を誇り
「あとちょっとでパパ帰ってくるし。あ、今のがそうかも。見てきて」
などの会話文が普通に通じてしまう。
頭が良すぎて、よく「生まれてくる種族を間違えたね」と笑っていたのに。


家族間のコミュニケーションの一端もしっかり担っていて、
「今日オフィスにアッシュから電話があってね、こうしろって」
「アッシュから携帯に、早く帰ってこいって連絡入ったから」などと
いいように利用されていた。でもそのうち半分は、本当に本人からのメッセージ。・・・を代弁しただけ。


泥棒撃退や火災探知などの美談は特にないけれど、
家族の最後のひとりが帰ってくるまで絶対に寝なかったり
夕飯ができると吼えて二階の人に知らせてくれたり、
毎日こまめにヒーローでした。


今すごく耳のうしろのふわふわにさわりたい。
両耳を持ち上げて「一発芸:オオカミー!」ってやりたい。
毎日必ず11pmに最後のおしっこに行って、
1amに配達される新聞をわざわざ睨みに来るのを笑いたい。
"Ash it's rainy!"っていうとめちゃくちゃ落ち込む様子が見たい。
Kiss, kiss!ってせがんで、勢いあまったアッシュにガチンと歯をぶつけられたい。


本当は、ずっとずっと一緒に年をとっていきたかった。


「アッシュ(灰)なんて名前をつけたから、短命だったのかな」って落ち込むまゆみ妹(24)に
「でもアッシュはいつ犬からフェニックスになるんだろう」って言ったのは、
アッシュをプライスレスと呼んでかわいがっていたパパ。
そうだ、不死鳥(フェニックス)の伝説は、死んでもまた灰の中から
生まれ変わるんだ。


だから今日は、みんなでお庭に出て
シャンパンでアッシュの最後のゴールを乾杯しました。

だって会心の一撃だったから。

アッシュかっこいいぜ。しびれるぜ。さすがだぜ。
We're all so proud of you.


そっちの世界に飽きたらまた、
我が家の長男にして末っ子の、私の弟に生まれておいで。
そして私がそっちに行ったときには真っ先に駆けてきて、頭突きをかましてから
「待ちくたびれたぜ!」ってしっぽを振って。


I love you more than I thought was ever possible.


2002-2007

大学生ブログ選手権
Good night my canine phoenix.

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Mayumi reminisces」カテゴリの記事

コメント

アッシュくんへの感謝の気持ちや愛情、優しさ・・・
とにかく溢れんばかりのあたたかさを感じて、
最後には涙がつらつらと流れていました。

「I love you more than I thought was ever possible」

渡米直前のくせに、まだ英語下手でうまく解釈できませんが、
漠然と、こんな気持ちを持てる対象がすぐそばにいたということ、
そして心からそう思えること、ホントに素敵だなと思います。

投稿: ゆうこyuubee | 2007年6月 7日 (木) 10時39分

なんていっていいか分からないですが。
アッシュ君ファンの私も、とてもさみしいです。

きっと、向こうでも楽しい日々を送ってますよ。

会社なのに、号泣です。(歳のせいか日々涙もろくなっていく)
トイレにこもって来ます!!

投稿: こんぶ | 2007年6月 7日 (木) 10時54分

号泣です。
私の家にも犬がいるので、人事とは思えず・・・
読んでるうちに私の愛犬とアッシュ、私とまゆみさんが
重なってしまい、涙が止まりませんでした。

投稿: えりー | 2007年6月 7日 (木) 18時09分

僕も犬好きで、猫も好きで、死んだときは悲しかった。アッシュくんのことは知らないけど、自分のことのように悲しいです。

投稿: | 2007年6月 8日 (金) 02時25分

まゆみさん、はじめまして。
まゆみさんの文章、言葉使い、表現方法がすばらしくて、おもしろくて、よく拝見しています。最近のビデオ映像の“アッシュ祭り”、アッシュが無言で、無心に動き回る姿がとても可愛く、微笑ましく、とても楽しくて、第4弾、5弾と楽しみにしていたのに残念です。家にも5歳の愛犬ゴールデンレトリバーがいます。アッシュ君も5歳、亡くなってしまうには、あまりにも早いし、あまりにも惜しい存在です、アッシュは。でもアッシュはこんなにいっぱい愛情を受けて、とても幸せな犬の一生を全うできたことでしょう。「アッシュ、やさしい気持ちをありがとう!」天国にいるアッシュに届きますように。

投稿: 典 | 2007年6月 8日 (金) 09時50分

まゆみさんの文章それぞれからアッシュに対する暖かい想いを感じることができました。

私も「涙」でした。

投稿: MJ | 2007年6月 8日 (金) 12時00分

なんとも言葉が見つかりません。でも、幸せだったんですね、アッシュ。本当に。うんうん。

投稿: shige | 2007年6月 9日 (土) 02時52分

御無沙汰しております。たろうです。
アッシュ君、お亡くなりになったのですね。心より御冥福をお祈りします。
僕の従姉妹の家の犬(ゴールデンレトリバー)も生まれつき癲癇持ちでした。3歳くらいで10数年前に亡くなったのですが、当時学生だった僕が年末で実家に帰省した夜の未明に発作で亡くなりました。翌朝亡くなったことを聞いてお別れに会いに行ったのですが、棺の中に移す際に亡くなって数時間たっているにも関わらずまだ身体は温かったのを覚えています。"手がかかる子ほどかわいい"といいますが、あまり頭はよくなく、図体ばかりでかくて病気のせいで本当に手がかかったけど憎めないかわいいヤツでした。
今回のアッシュ君の訃報をきいてアイツのことを想い出し、アッシュのように愛されていたのかな、なんて感傷にふけっています。

まゆみさん(家族の皆様)、元気出して。アッシュは空の上で笑って走り回っています。

では。

投稿: たろう | 2007年6月 9日 (土) 13時27分

まゆみさんの日記を読んでいて、アッシュはもう(勝手に)私のペットの様でもあったので、本当に寂しいです。
アッシュはまゆみさん一家に飼われて本当に幸せだったんでしょうね! かときち

投稿: カトキチ | 2007年6月 9日 (土) 23時29分

まとめてのお返事失礼します。

結局、イングランドは3-0で大勝でしたよ。
(アッシュのゴールはクラウチヘディングの2点目・・・)
ヤツからは携帯に連絡があって、無事あっちに着いたそうです。

そして気がつけばこの記事でちょうど100件目でした。

いつも思っていることではありますが、
見ず知らずの、このブログを通してしか知らないたくさんの人たちが
アッシュのために涙を流してくれて、
アッシュのことを惜しんでくれて、
どんなに嬉しかったかわかりません。

心から感謝します。
全くあいつは果報者です。

こんなに大勢の、暖かいサポーターの皆さんに見守られての
ゴールだったんだね。
いいかアッシュ、こういうのをホームアドバンテージというんだ!

・・・ほんとに。ほんとにありがとうございます。

投稿: まゆみ@コメント返し | 2007年6月10日 (日) 09時59分

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